会計には、営利追求を前提とする営利会計と、
営利の追求を前提としない非営利会計があります。
マンション管理組合の場合は、営利を目的とする団体ではないので
非営利会計に準じて会計処理をします。管理組合会計は、適切に予算を立てて、
そのとおりに執行することが重視される「予算準拠主義」に基づいて行われます。
予算と決算の差異が少ないほど良いとされます。
比較して、営利を目的とする企業会計では、立てた予算より低いコストで
同じ目的を実現することができた方が良いとされます。
又、日常的な建物の維持管理や日常的な諸経費に充てるための費用である管理費と、
建物の計画修繕に充てるための貯金のような修繕積立金はそれぞれ目的が違います。
たとえば、管理費の不足が生じたため修繕積立金を流用した場合は
予算の適切な管理が望めなくなります。
管理費会計と修繕積立金会計は明瞭に区分して管理、執行しなければなりません。